経済産業大臣 衆議院議員 さいとう健君に夢を托す会 第17回本音で語る朝食セミナー

2024年5月13日(月)

昨年12月14日、経済産業大臣を拝命いたしました。9月の内閣改造まで法務大臣の職を無事つとめあげ、ほっとしたのも束の間、今回も突然の就任でした。当選わずか5回で3度目の入閣に私も驚いておりますが、現在の政治状況を考えますと身の引き締まる思いです。

経済産業省は、私がかって23年間奉職した職場で、現在の経産省の幹部は、かって一緒に仕事をした仲間たち。しかも、その間、通産大臣秘書官を経験しましたので、古巣に帰ってきた気持ちでもあります。

経済産業大臣 齋藤 健衆議院議員

今年の元旦に発生した能登半島地震では、多くの被害が発生しました。現在政府として避難者の命と健康を守るための取組に全力を尽くしておりますが、被災された方々の不安に応えるためには、これから息の長い復旧・復興に向け、地域の中小企業・小規模事業者の生業再開の支援も重要となります。店舗や工場の修繕・建替え、製造設備の入れ替え、業務用車両の買換えなどを支援する「なりわい補助金」をはじめ、被災した商店街施設の改修やにぎわい創出の支援などを盛り込んだ「被災者の生活と生業支援のためのパッケージ」をとりまとめるなど、関係省庁や自治体とも連携し、引き続き、全力を挙げて取り組んでまいります。

一方、自由民主党は、派閥の政治資金の問題について国民の厳しい批判を受けております。

私に限って申し上げますと、現在、私は無派閥でありますし、かって存在し所属しておりました石破派(水月会)では、政治資金の収支は法に則りきちんと報告しております。

今回もまた、日本が抱える課題について、さいとう健の考えをお話ししたいと思い、17回目の朝食セミナーを開催させていただくことになりました。いつものように、情報価値の高い朝食会にしていきたいと思います。

本音で語る経済産業大臣

(1)大臣になると給与が減ります。衆議院は小選挙区制であり、派閥は関係ない。派閥に入っている事でのメリットはほとんどなく、無派閥の議員が多くなっている。派閥による政策の勉強会は自民党の各部会で提案できる。派閥により大臣・副大臣のポストが期待できる程度です。

自民党国会議員にとって大切なことは総裁選挙に対する1票であり、この国のリーダーを誰に託すかとの大切な一票である。この一票は自分で決めたいとの思いから派閥に入っていない。

派閥には2つあると思う。利益を求めて集まっている集団と志を求めて集まっている集団。

無派閥のため産業経済大臣になった。18年ぶりに経済産業省に戻り23年ぶりに大臣室に入った。大臣を拝命する前に、新しい講座をつくろうと考えた。中国の古典を読みまくった。中国の歴史を知ることが大切。自民党の中ではこのような話題は一つもなかった。

政治家としてのひとつの背景を作ろうと勉強会を始めた。そもそも中国とはどのような国なのかとの勉強をやろうと考えていた矢先に大臣となった。勉強会を実施したら104名もの参加があり、当選回数衆議院4回、参議院2回までと限定した。

第4回目の開催は日米交渉の話をした。

(2)書店の減少から本に接する機関、ネット、図書館と関連産業の活性化を進めている。

(3)半導体の復権も重要な問題である。昔は特定の企業を支援することはタブーであったが時代が変わった。

(4) CO2の削減対策・・・化石燃料・石油依存から脱炭素へ・・・グリーンライフの活用により安定的に電気の供給が重要。電力需要が伸びていく中で脱炭素対策が必要であると考えている。また、AI社会が今後どうなっていくのか?

(5)日本の社会の変革が必要であり、一歩先んじての先行投資を考え、世界がこれからやりそうなことを考え開発を進めていくこも重要である。

セミナー会場となった千代田区平河町・都市センターホテル、朝8時から公務前一時間のセミナー。会場には激しい横殴りの雨の降るにも関らず満席であった。1時間のセミナーの中で終わりに活発な質疑応答もあり、演題にふさわしい千葉県選出大臣のセミナーを拝聴することが出来た。