令和7年活動報告会盛大に開催・特別講演

2025.12.3

ナイスポークチバ推進協議会恒例の「活動報告会」は千葉市内京成ホテルミラマーレにおいて開催されました。前段として開催する特別講演は、北里大学 山田 悟先生に講演をお願いいたしました。

プロフィール

1994年慶應義塾大学医学部卒業。

医師、医学博士、北里大学北里研究所病院長補佐、糖尿病センター長。糖尿病専門医として多くの患者と向き合う中、2009年米医学雑誌に掲載された「脂質をとる食事ほど逆に血中中性脂肪が下がりやすくなる」という論文に出会い衝撃を受ける。現在、日本における糖質制限トップドクターとして患者の生活の質を高める糖質制限食を積極的に糖尿病治療へ取り入れている。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本医師会認定産業医。「ロカボ」という言葉の生みの親でもある。(一社)食・楽・健康協会を設立し、代表理事を務める。食楽健康協会のテーマ「おいしく、楽しく食べて、健康に」で無理の無いゆるい糖質制限「ロカボ」を薦めている。日本における糖質制限のトップドクターである。

著書に「糖質疲労」・「脂質起動」(サンマーク出版)「糖質制限食のススメ」(東洋経済新報社)「運動をしなくても血糖値がみるみる下がる食べ方大全」(文響社)「カロリー制限の大罪」(幻冬舎)など

1.高カロリーな「脂質」が救世主になる

脂質をたっぷり摂ることが、糖質疲労しない食べ方の唯一無二の必勝法。

食べてカロリーになるのは、糖質と脂質とタンパク質の3大栄養素です。このうちの糖質を控えるというのが「糖質疲労しない、ロカボな食べ方」です。人はカロリーが足りないと空腹を感じるようにできています。結局は、糖質を控えた食事は長続きしません。カロリー制限による減量では、人はリバウンドを避けることはできません。カロリー不足を起こさないために、高カロリーな「脂質」をたっぷり摂ることで、空腹感を取り除くことが、カギとなります。私が提唱するロカボな食事(ゆるい糖質制限食)は「無理な我慢」とは対照的に位置します。この脂質が高カロリーであるということこそ、糖質を減らす「ロカボ」な食生活が続けられる秘訣です。

 

 

2,糖質疲労の原因「血糖値」を上昇させるのは「糖質」だけ

食後しばらくすると眠くなったり、ダルさを感じたりする。十分食べたはずなのに、すぐお腹が空く。食後集中力が途切れ、仕事の効率が落ちる。こうした症状があるなら糖質疲労の疑いがあります。糖質疲労をもたらすのは、「食後好血糖」と「血糖値スパイク」です。食後高血糖とは、通常100mg/㎗前後の血糖値が、食後1時間前後で140mg/㎗を超えるのが「食後高血糖」です。血糖とは、血中の糖質(ブドウ糖)のことで、その値が血糖値です。血糖値が上がすぎると、血糖値を下げる働きを持つインスリンというホルモンが分泌されます。摂った糖質量に見合うほど、インスリンが素早くかつ十分に分泌されれば、食後高血糖は起こりません。遅れて分泌されると血糖値が下がりすぎて、血糖値が乱高下し「血糖値スパイク」とい呼ばれます。その乱高下によって体の疲労を感じさせます。「血糖値を上げる」のは文字通り「糖質だけ」

3.糖質過多で「脂質起動」が妨げられている

脂質やタンパク質を多く摂ることで、体は高血糖状態になることを防ぐことができます。それだけでなく、「糖質」による血糖上昇にブレーキをかけ、糖質疲労を予防してくれます。さらに、それまで糖をエネルギー源の中心としていたからだから、「脂肪を効果的に燃やせるからだ」へと変化を起こします。これが、脂質を多く摂ることで健康な体に変わる、脂質スイッチオンにする食べ方です。糖質過多のときは眠った状態だったからだの脂肪代謝を起動させて、からだについた脂肪を燃やし、疲れにくく太りにくいからだに変えていく。これが「脂質起動」です。脂肪を減らすためには、脂質をなるべく摂らないようにしようと思っていた方には驚きかもしれませんが、脂肪燃焼は、脂質摂取によって活性化します。体についた脂肪は、脂質を摂ることによって、「落ちていく」のです。おもしろいことに、人の身体は脂質を食べれば、おもに脂質をエネルギー源として燃やすようになり、糖質を食べれば、おもに糖質をエネルギー源として燃やすようになります

4.健康になれる「脂質起動」

血糖値を上げるのは糖質のみ。まずは、糖質を控えて、代わりにたっぷりと脂質を摂りましょう。脂質をしっかり摂ることで、からだは「疲れにくく」「太りにくく」さらに「病気になりにくく」なります。疲れにくくなるのは、糖質疲労がなくなるからです。どんなものも「食べ過ぎれば」太りますが、脂質には「食べすぎる」ということがありません。これは脂質を食べたときに分泌されるホルモンに、食欲を抑える働きがあるためです。同様にタンパク質を摂ると、小腸から別のホルモンが分泌されます。このホルモンにも食欲を抑える働きがあるのです。一方糖質はというと、同様の食欲を抑えるホルモンは分泌されるのですが、短時間しか続きません。糖質の摂取では、満腹感をもたらすホルモンが出ず、飢餓感をもたらすホルモンが出て、容易に「食べすぎる」ことが可能になるわけです糖質は、満腹感をもたらすだけでなく、太らせやすい。脂質やタンパク質は満腹感をもたらして、太らせにくい。

5 .  野菜より「脂質とタンパク質」こそ先に食べよう

食べる順番ならば、まず脂質とタンパク質とを先に食べて、糖質は最後に食べるのが、お薦めする「食べる順番」とくことです。タンパク質を摂ると出てくるインクレチンはGIP-1と呼ばれるものです。脂質を摂ることで分泌されるGIPと同じようにインスリンの分泌を早め血糖値を上がりにくくし、脳に作用して食欲を抑えてくれます。2つのGIPの相乗効果を高めるためにタンパク質の摂り方も工夫が必要です。牛豚ならロース肉・バラ肉、魚ならサバ・ブリといった、できるだけこってりとして脂質が多いものを選ぶと有効です。

6.「疲れにくい」「太りにくい」を実現する脂質起動

まず、「主食を半分に」から取り組みましょう。糖質疲労は万病の入口です。その原因である食後高血糖と血糖値スパイクを遠ざけなければなりません。糖質はどのくらい取ればよいのでしょうか。科学的な根拠に基づく食べ方があり、それが私が推奨している「ロカボ」です。「ロカボ」とは、低糖質を意味する「ローカーボハイドレート」という英語から私がつくった造語で「ゆるやかな糖質制限」を意味しています。具体的には、糖質の摂取量を一日あたり70~130gにするもので、上限の130gは「脳の神経細胞」(エネルギー源として血糖を好む)と、血糖しかエネルギー源にできない「赤血球」の1日の糖質必要量の合計がこの数値です。

山田先生を囲んでサポーター他の皆さん

 

 

 

 

 

 

講演のテーマは、参加されるサポーター会員の皆さんを主体に考えています。講演終了後から次回の講師人選を考え始めています。最近は高齢化時代を背景として、健康問題に関するテーマが多くなる傾向にあります。千葉県の養豚産業は、経営規模の拡大から、人を雇用する企業へと発展していく中で経営者の健康管理は重要な課題であると考えています。健康でなければいい仕事はできません。ましてや、生き物を管理する仕事は休めませんから・・

ナイスポーク活動報告会「特別講演」講演タイトル・講師の紹介

今まで開催してきました特別講演の内容をご紹介いたします。

回数 開催年 講師並びに講演内容
 1 2009(平成21年) ライフコーディネーター     浜  美枝 先生

『 心地よい暮らしを守るために私たちができること 』

◎フードマイレージを小さくするために「地産地消」が大切21世紀は食料を自給できない国は滅びる

 2 2010(平成22年) 心理カウンセラー       三遊亭 楽春 師匠

『 笑いは健康の良薬 

◎笑うことでナチュラルキラー細胞が活性化し病気への免疫力が一段とがアップします。笑いによりリラックスできます。

 3 2011(平成23年) 未病医療研究センター所長  天野  暁 先生

『 福は口から 』

◎福は口から病も口から。生活食習慣「腹7分目」が最適

 4 2012(平成24年) 石川県羽咋市役所      高野  誠鮮 先生

『 ローマ法王に米を食べさせた男 』

◎成功と失敗は紙一重。やるとやらないでは雲泥の差

 5 2013(平成25年) 曹洞宗八屋山普門寺副住職   吉村  昇洋 先生

『 気にしなければラクになる 』

◎年齢を重ねるだけでも価値がある。内面を磨くことことに目を向け自分の選択に自信をもつよう日々丁寧に生きることが大切。

 6 2014(平成26年) イラストルポライター・作家・デザイナー 内澤 旬子 先生

『 三匹の豚と私 』

◎「肉になる前を」知りたい。豚がどんな生き物なのか・・・

 7

 

2015(平成27年) 東京医科歯科大学名誉教授   藤田 源一郎 先生

『 腸を鍛える食習慣 』

◎あなたは腸内細菌のおかげで生かされている病気を治せるのは医療ではない恋する気持ちがあれば心が老いることはない

 8 2016(平成28年) 東京有明医療大学・保健医学鍼灸学科教授 川島  朗 先生

『 人生満足して生きるヒント 』

死を覚悟したとき、人は考え方を変える死なせない医療は本当に医療なのか

 9 2017(平成29年) 大門いまづクリニック      今津  嘉宏 先生

『 115歳が見えてくる「ちょい足し」健康法 』

◎寿命が延びても健康でなければ意味がないいい睡眠と上体温を手に入れる

開催年 講師並びに講演内容
10 2018(平成30年) 同志社大学政策学部教授   太田   肇 先生

『 「ネコ型」人間の時代 』

◎イヌは人につき、ネコは家につく

AI時代は「ネコ型」の天下

2019~2022 コロナ渦のため開催中止
11 2023(令和5年) 順天堂大学医学部教授   小林  弘幸 先生

『 最高の体調を維持する健康習慣 』

◎老化の原因は自律神経が9割腸活・呼吸法・食生活健康長寿のカギは自立神経のバランスにあり

12 2024(令和6年) 講談師7代目  真打    一龍斎  貞鏡 先生

『 4人の子育て伝統芸能にかける人生 

◎やるからには、父の顔に泥は塗れない日本の伝統芸能の面白さを多くの人に知って欲しい大好きな家族と講談のために人生をかける・・・

13 2025(令和7年) 北里大学北里研究所病院

糖尿病センター長  山田  悟 先生

科学的根拠に基づく最新栄養学

『 脂質こそ最も安全な栄養素 』

◎「油は太る」「油を減らせば痩せられる」って、思っていませんか。実は、最新エビデンスに基づくと、それは大きな間違い。積極的に油を摂ることがダイエットの第一歩