第35回養豚振興プロジェクト委員会開催

  2026.3.3

プロジェクト委員会は、本県養豚の現状を踏まえ、養豚振興を図る上での問題点を探りその対応を協議する目的で開催しています。養豚を取り巻く情勢は、生産資材の高騰、高止まりにより難しい経営に加えて、隣国での口蹄疫、アフリカ豚熱の再発生と悪性伝染病の侵入脅威の状況にあります。また、全国的にと畜処理施設の老朽化に伴い、再編整備による食肉流通の合理化が叫ばれ、本県においても検討を重ねているところであります。これらの状況を踏まえ、「食肉処理施設再編整備に向けた生産者と関係者による意見交換会」と題し開催いたしました。

会議には委員13名オブザーバー3名、事務局他4名の計20名が参加いたしました。

開会に際し菅谷知男会長から「と畜場再編に向けた動きはまだよくわかっていないことの方が多い。国では2/3と高い補助事業も組まれており、この機会を逃さないように協議願いたい」と挨拶。

開会に際し挨拶する菅谷知男会長

.食肉センターの抱える課題

①施設の老朽化 ②牛処理ラインの低稼働率 ③と畜料に依存した経営

④先細りする国内需要に対する販路開拓

.解決への取り組み

食肉センターの抱える課題について県内5食肉センター、市町村町、関係者、県で構成する「千葉県食肉流通協議会」において検討。

  • 食肉センターの再編による稼働率の向上
  • 部分肉処理販売や加工品販売を備えた経営への転換
  • 食肉流通の合理化

3.新法人の設立

食肉センターの抱える課題の解決に向け、将来的に県内食肉センターの再編整備や食肉流通の合理化の核となる組織として、令和4年度に5食肉センターがそれぞれ出資して、「(株)成田食肉流通センター」を設立。

4.新食肉センターの取り組み範囲

部分肉・精肉加工に加え、内臓、頭、足、原皮、レンダリング(油脂)などの取り組みについて幅広く検討。

5.施設の整備費用(試算)

令和6~7年度にかけて、県が外部委託で施設整備に係る費用について調査。

調査結果

  • 施設整備位置:県北東部が好ましい
  • 整備費用(試算)

一日当たりの処理頭数:牛50頭・豚2,000頭と仮定約212~266億円

うち土地造成費:約39~93億円(土地条件で変動)

うち施設整備費:約173億円(食肉処理関連設備は含まない)

6.検討事項

(1)施設整備場所

(2)整備計画

(3)整備費用への対応

国庫補助事業:食肉流通構造高度化・輸出拡大総合対策事業の活用を検討

補助率:1/2以内(複数年度で実施可、年度上限額30億円)

再編整備に加え、既存施設の廃棄に係る費用の一部を補助

食肉の輸出が要件

 

1.新施設建設と場所・資金・運営主体を巡る議論

  • 用地確保の具体的なハードル
  • 莫大な事業費と事業主体への不安
  • 「補助金の縛り」への懸念

2.と畜現場の限界と「機械化」のジレンマ

  • 老朽化の深刻な現状
  • 人で不足と自動化の難しさ

.「牛と豚」採算性と事務負担の議論

  • 畜種間の不公平感
  • 牛の個体識別管理のお荷

4.流通ルート(水引きによる重量減算)

  • 生産者側の切実な要望
  • と畜場側の苦しい立場

5.衛生管理(CSF)と将来への不安

  • 部分的殺処分への恐怖
  • 防疫体制の強化

6.組織の運営

❖ これだけの課題が山積しているのに、一年に1回の会議では到底足りない。もっと頻繁に開催して進捗を確認し合うべきだ。

❖ 議論が白熱した会議となり、生産者としては安心して出荷できる施設作りを一刻も早く具体化して欲しい。

❖ 生産者側として何かできることはないのか。このような話し合いはありがたい。

参加者全員による記念撮影