養豚・豚肉 豆知識

豚の品種

世界には400~500品種のブタがいます。
大きくヨーロッパ系とアジア系に分けられ、アジア系の中でも中国種多く約60種あります。世界で多く飼われている品種は約100種あり、中でも改良された優秀な品種は約30種余りであります。
以前は、品種の中でラードタイプ、ベーコンタイプ、ミートタイプに区別されていましたが、現在日本で利用されるタイプはベーコンタイプ(加工用)、ミートタイプ(精肉用)を併用しています。
日本における登録品種は6品種ありますが、活躍している品種は5品種で特にランド、大ヨーク、デュロックの3品種を交配して豚肉は生産されています。昭和45年以前に活躍していたヨークシャー、バークシャーの2品種は近年肉の美味しさから見直されている品種です。

 

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ランドレース種(雌)

デンマークでつくられ、イギリスの朝食に使うベーコン用に改良された品種。
顔が長く耳がたれており、胴伸びがよく、ももが充実しており子豚を生産するための繁殖・保育能力に優れている。肉豚を作るための基本となる重要な品種。

 

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ヨークシャー種(雌)

イギリスでつくられた品種。中型種で肉質はよいが、やや脂肪がつきやすい。
性質はおとなしく飼いやすいが発育が遅い。耳が立ち、鼻が短く顔がしゃくれているのが特徴。40年前日本で多く飼われてたが今は数が非常に少ない。最近肉質の良さが見直されている。

 

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バークシャー種(雌)

イギリスのバークシャー州で作られ、日本で「黒豚」として親しまれている品種。バークシャー種の純粋種のお肉のみが「黒豚の肉」として販売されている。からだは黒色で、足と顔、しっぽの先が白く「バークの6白」といわれる。
肉の味は最高。鹿児島県に多く飼われている。

 

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大ヨークシャー種(雌)

イギリスで改良された品種。胴が長くベーコンをつくるのに適している。白色で大型種、耳が立ち、繁殖力・保育能力が優れている。
雑種の作出や品種改良に広く利用されている。



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デュロック種(雄)

アメリカでつくられ、体は茶色で良質な豚肉を生産するための発育・飼料効率・産肉性の優れた品種。雑種(肉豚)をつくるための雄として良く用いられる。

 

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LW種雌 (ランドレース種の雌に大ヨークシャー種の雄を交配)

肉豚生産(三元交雑種)のための豚で発育・繁殖性・強健性に優れており、肉豚を生産するための雌として利用されている。
デュロック種を高配し生産される LW/Dは産肉性の高い良質な豚肉を生産する。
一般に店頭に並ぶ豚肉はLWDの肉である。

 

F1一代雑種(LW/WL)及び三元雑種(LWD/WLD)にして肉豚を生産する理由

 

(1)体質の強健性が増し、より連産性が期待できる。
(2)繁殖能力の向上(産子数)が多く期待できる。
(3)産肉性が向上する。(美味しい肉が多く生産できる)
(4)発育向上が期待できる

 


豚の繁殖豆知識

交配する月齢:生後8ヵ月頃から~
一年間の分娩回数:2回~2.3回
妊娠期間:114日(3月3週3日)
一回の分娩頭数:平均10~12頭
(品種・産次・交配時の母豚の状態及び交配雄により異なる)
授乳期間:21日~28日前後
分娩時子豚の体重:1.2~1.4㎏

出荷体重と出荷日齢:115kg前後で役180~200日
(品種及び品種組み合わせにより異なる)

 

おいしく豚肉を料理するためのワンポイント

フローズン/チルド/フレッシュ
  輸入豚肉は、冷蔵(チルド)と冷凍(フローズン)の部分肉がほとんどで、そのうちフローズンは約75%、原産地別では、デンマーク産は100%近く、アメリカ産は50%近くがフローズンです。
-15℃以下の冷蔵車で豚肉は4~8ヵ月保管可能です。
また、肉は-1.7℃で凍るので-1℃~0℃の間で保管したものをチルドといいアメリカやカナダなどから輸入され、2~3週間の輸送と検疫をへて店頭に並びます。
それに比べ国産豚肉は大部分が、保管期間を設けないフレッシュと呼ばれる新鮮な状態で流通をしています。
冷蔵庫での保管
  豚肉の変質を防ぐための理想的な保存温度は0℃~2℃。
家庭では冷蔵庫の「パーシャル」といわれる生鮮食品専用の場所に保存します。この時、食肉に空気が触れないように、ラップでピチット包み、さらに密封容器に入れます。
豚肉は買った日から2~4日を目安にすると風味を損なわず、おいしくいただけます。
ひき肉は保存があまりきかないので、できるだけ買った当日か、翌日には調理するのが良いでしょう。
家庭での冷凍保存
  豚肉を長く保存したい場合は冷凍保存が可能です。
これは鮮度のよい生肉に限ります。
輸入豚肉は一度解凍して売られていることが多いので、再冷凍は避けます。
新鮮な豚肉を家庭の冷蔵庫で保存する場合は、空気による酸化や水分の蒸発を防ぐためにラップなどで二重に包装します。
このとき、ひき肉は板状に整形し、薄切肉は面倒でも一枚ずつをラップで仕切れば、冷凍、解凍がスムーズにできます。
また、家庭での保存期間は1ヵ月を目安にしましょう。