自民党養豚農業振興議員連盟 「豚コレラ・アフリカ豚コレラ対策」会議開催
5府県の養豚場で家畜伝染病の「豚コレラ」が確認され、19日には岐阜県の農場で新たに感染が確認された。県は養豚場で飼育されていた約5800頭を殺処分する。頭数が多いため県は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。昨年9月に岐阜県の養豚場で発生が確認されて以降10施設目となる。この重苦しいニュースが流れた2月19日(火)午前10時から自民党本部704号会議室において自民党養豚農業振興議員連盟会議が開催された。
宮越養豚農業振興議連会長
開会に際し、宮腰養豚農業振興議員連盟会長から挨拶。次いでJPPA志澤名誉顧問から挨拶に続き、(一社)日本養豚協会(JPPA)香川会長から議連宮腰会長に対する要請文を朗読した。
JPPA香川会長
ついで、岐阜県から参加した(有)カタノピッグファーム肩野 宏俊氏、愛知県(有)アクティブピッグ山本 孝徳氏両名から現場の声で実情を訴えた。
要請に対し、農林水産省小川 良介大臣官房審議官(兼消費・安全局)豚コレラ及びアフリカ豚コレラへの対応について資料により現状を説明。
これを踏まえ、出席された議連の先生から質問が出された。
説明する農林水産省小川大臣官房審議官
○ 家畜防御については、限度があるのではないか。合理的な説明を求める。
○ 渥美半島では、72農場、豊橋市には48農場がある。団地での防御は限度がある。
原因究明を早急に求める。発生した地域では、一斉にさっ処分となる。陰性農場への支援強化をお願いしたい。またクラスターを活用している生産者もいるが事業が止まっている。先行き不透明の状況の中でワクチン使用の要望が強い。
○ 野生イノシシの対応。イノシシの6~7頭を調べると陽性反応がある。
アフリカ豚コレラにはワクチンがない。この疾病が入ってきたら大変な状況になる。
動物検疫所の体制強化,初動体制の強化が大切。(犯人探しではない)
経営支援対策は厚くお願いしたい。
○ この様な状況の中、農水省は議員に対して、これをするために予算が必要。先生確保をお願いしたいと本来、このような発言があってもいいのではないか。また風評被害対策、封じ込め対策が急務。
○ 養豚農家の立場に立った対応。地方自治体との連携が出来ているのか。
アフリカ豚コレラの水際対策・・・法律の改正を考えるべき(罰則)
○ 豚コレラが発生確認され半年になる。エンドレスになっていない。
最終的にはワクチン使用であると思う。イノシシ対策がどうなのか。手順を示してほしい。
イノシシ対策、農家の対応等道筋を示してほしい(農家に伝わっていない)
○道筋と対処方法を示してほしい。さっ処分に対する補償対応。
豚にワクチン接種に際し、イノシシの対策はどうするのか(封じ込め)
ワクチンだけでは解決できないのでは・・・
○ 違法に持ち込むことの罰則は、3年以下の懲役、
○ 100万円以下の罰金との規定がある。≪5年で3件対応≫
○ 初動対応が重要である。国が前面に出た対応が必要。
今回、宮崎での口蹄疫の教訓が生かされていないのではないか。
経営支援、経営再会の検討。封じ込めが第一である。
○ 全て将来の経営再会を考え対応する。
○ ワクチン接種もいいが、イノシシ対策はどうするのか。
○ 封じ込め対応は急務。輸出入の対応はどうするのか。
○ 国の法律改正(通関法)の検討も必要である。
○ 初動対応・対策が大切である。宮崎での口蹄疫の体験が活かされていないのではないか。経営支援・経営再会の検討、
封じ込め対策も重要。
○ 全て将来の経営再開を考える対応を考えていかなければならない。
情報交換を行なった。
会議に出席されなかった振興議連林幹雄顧問を訪問し、豚コレラ、アフリカ豚コレラについて