自由民主党養豚農業振興議員連盟総会開催 豚コレラどう対策をするのか
平成31年4月24日(水)東京四谷「主婦会館プラザエフ」において自民党養豚農業振興議連総会が開催され、日本養豚振興政治連盟(トンセイレン)会長:志澤 勝氏ほか役員16名に加え岐阜、愛知両県の生産他関係者26名、(一社)日本養豚開業獣医師会(JASV)呉 克昌代表理事他役員5名、事務局4名総勢50名を超える養豚関係者が会場を埋めた。
ナイスポークから、塩澤 英一顧問、北見 則弘副会長がトンセイレン役員として出席した。
参加したJPPA役員
宮腰会長に変って挨拶する葉梨幹事長
農水省から、小川 良介大臣官房審議官(消費・安全局担当)・熊谷 法夫消費安全局動物衛生課長・原 孝文農村振興局鳥獣対策・農村環境課長・富田 育稔生産局畜産部長・伏見 啓二生産局畜産振興課長・関村 静雄生産局畜産振興課畜産技術室長・星野 和久生産局畜産企画課畜産経営安定対策室長・環境省から西山 理行自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室長が出席された。
開会に際し、内閣府特命担当大臣である宮腰光寛会長は公務で欠席され、葉梨幹事長から「本日政府に対し提言・対策・要請の話を聞いている。現場の実情を今後の対応として考えていきたい」挨拶。白須賀事務局長の司会進行により議事に入った。初めに小川審議官から資料により豚コレラ対策について資料により説明・報告。ついで、本日地元の生産者が多数出席され、岐阜県(有)吉野ジービーファーム吉野 毅氏、愛知県(株)瓜生 瓜生 陽一氏から地元の厳しい現状が報告された。また、岐阜・愛知の現場に入り、現状をJASV呉代表理事から報告された。
農水省小川審議官から豚コレラについて状況を説明
窮状を訴える岐阜県生産者代表
窮状を訴えた愛知県生産者代表
JASⅤ 呉 代表理事
トンセイレン志澤 会長から要請書を提出
日本養豚振興政治連盟会長 志澤 勝氏から自民党養豚農業振興議員連盟会長宛ての緊急要請書が葉梨幹事長に手渡された。
内閣府特命担当大臣
自民党養豚農業振興議員連盟
会長 宮腰 光寛 殿
緊 急 要 請 書
愛知県及び岐阜県を中心に発生している豚コレラは、終息の目途が立たず県下の
生産者は不安の中、日々防疫対策に奔走し疲弊していることを重く受け止め、迅速
に下記の対策を講じていただきますようお願い申し上げます。
1. 豚コレラ緊急ワクチンの接種を地域及び期間を考慮して早急に実施すること。
2. 4月9日開催の衆参両議員農林水産委員会で決議された豚コレラをはじめ家畜伝染病
対策に関する7項目を早急に実施すること。
平成31年4月24日
日本養豚振興政治連盟 会長 志澤 勝
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出席された養豚農業振興議連の先生方から次のような内容で意見・対応の必要性を求める意見があった。
議院の先生から農水省へ質疑がだされた
○ 侵入の経路、原因の究明を早急にすべきではないか。
○ 生産者の不安払しょくのため、生産者の要望を政治が判断することも重要ではないか。
○ イノシシ対策が急務。
○ ワクチン接種の要望が出ているが、ワクチン以外の改善策はあるのか。
○ ワクチン使用の決断をすべきではないか。
○ 生産者の大変さが心配。アフリカ豚コレラの水際対策の強化が重要。
○ 空港より港湾の水際対策に不備があるのではないか。港湾の対策が急務。
○ 早期出荷の検討との対策があるようだが、早期出荷の月令はどう考えているのか。
○ 現場での経営再開が心配。具体的にどのような方法が良いのか。空舎・予防期間。
○ ハードに財政措置を図る。
○ 議論は今後農水省もパッケージとして対応。状況によりワクチン接種
★ まずは飼養衛生管理基準の遵守が重要。イノシシ対策として柵の設置と罠による捕獲。
経口ワクチンの投与
★ 豚へのワクチン使用の検討は、まん延防止のためにはワクチンを使用する選択肢はあるが、まだその時期とは考えていない。
★ ワクチンを使用した場合、個体識別、追跡の可能性も考える。実施の際の県の対応、豚価への影響がある。
★ 国全体が豚コレラ清浄国から外れる。他の家畜の疾病発生時の対応に影響。
★ アフリカ豚コレラの侵入リスクの対応に万全を期す。
★ 予防的さっ処分は口蹄疫だけの手法であるが、早期出荷したうえで再建を図る。
ブタシャブを食べながらの情報交換…ワクチン実施を
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自民党財務委員長・自民党農林・食料戦略調査会長である塩谷 立(しおのやりゅう)衆議院議員の乾杯により、懇親会がスタート。遅れて宮越 光寛会長が会場に到着し挨拶を頂いた。
懇親会では、生産者としての要望がなかなか聞き入れられない状況から生産者の厳しい意見が出された。
国会対応の為、懇親の席に出席され挨拶する宮腰会長
一日も早い豚コレラ封じ込めのために今ないが必要なのか・・・?