地元国会議員への「豚熱緊急要請」

2022.3.17

令和3年12月、関東養豚協議会で決議した「豚熱に関する緊急要請」を地元選出国会議員へ要請いたしました。ナイスポーク青柳会長、菅谷会長代理、塩澤顧問、堀江アドバイザーと事務局5名で対応いたしました。今回は決議した要請書をそれぞれの県において、知事、県議会、地元選出国会議員に要請するもので、千葉県は自由民主党養豚農業振興議員連盟に加入されている衆参国会議員他を対象に、自民党本部、衆・参議員会館を訪問・面談し要請いたしました。昨夜、宮城、福島を襲ったマグ二チュウド7.4の地震から一夜明け、先生方との面談が心配されましたが事なきを得て要請が出来ました。

豚熱に関する

緊急要請書内容

 日頃より、本県養豚振興に対し、特段のご指導、ご支援、厚く御礼申し上げます。我々養豚生産者は、県民の安全で安心、かつ安定した食生活を支えるため、良質な豚肉生産に日々努力を重ねております。   さて、養豚生産者にとって懸案事項である疾病対策、中でも豚熱(CSF)発生から3年が経過し、いまだ終息の目途が立っていません。
ワクチン推奨地域における接種は開始されたものの、的確な接種の方法、時期などの問題もあり、接種済農場での豚熱発生が続き、生産者の不安は募るばかりです。 仮に発生を見れば全頭殺処分との処置に、生産者は日々不安を抱える状況となっています。
 今、何より求められていることは、ワクチンブレークの豚をなくすため、接種頻度を高めるなど接種体制を見直し、豚熱を発生させないことにあります。ついては、関東養豚協議会で決議した下記事項を緊急に検討されますよう要請します。

  • ワクチン接種・方法の対応

1) 地域によっては、抗体価が不安定な状況にあることから、薬機法に基づ く用法、用量の改正によりワクチン2回接種などの複数回接種の実施を国へ要望すること。
2)豚熱ワクチンの空白期間をなくすため家畜防疫員、知事認定獣医師による毎週ワクチン接種できるような体制を構築すること。
3)ワクチン接種適期を把握するため、免疫付与状況検査体制の強化と実施した検査結果を開示すること。
  • 野生イノシシ対策

1)野生イノシシの徹底的な駆除を官民あげて推進すること。
2)経口ワクチンの、より効果的な継続散布を実施すること。
3)国産経口ワクチンの早期開発を国へ要望すること。
  • 殺処分に伴う処置対応

1 )埋却地の確保を基本としているが、緊急時に備え、移動式レンダリング装置の設置と活用に向けた対応を図ること。
令和 4年 3月17日
ナイスポークチバ推進協議会      会長  青柳  耕一

 

1.林 幹雄衆議院議員

自由民主党本部5階の地方創生実行統合本部に林 幹雄衆議院議員を訪問し要請を行った。 初めに、青柳会長から要請文を提出。今回の要請について、関東8県の養豚生産者組織で作る関東養豚協議会の豚熱に関する要請で、その内容は①効果的ワクチン接種、②野生イノシシ対策、③埋却地及びレンダリング装置の活用について説明いたしました。
特に今回面談時間が限られていることから、①のワクチンの効果的接種として、2回及び複数回接種、獣医師による毎週接種対応を要望しており、それが不可能であれば獣医師指導の基、生産者自らワクチン接種を認めることについて理解を求め力添えをお願いしました。また、豚熱は法定伝染病であり、ワクチン接種については法的な決まりの中で実施をされている。全国でワクチン接種がされている状況ではなく、法改正も難しいことから、時限立法による対応の可能性について意見を求めました。

 青柳会長から林衆議院議員へ要請書を提出

要請内容を説明する青柳会長

 現場の窮状を話す塩澤顧問、菅谷会長代理
時限立法で、今ある法律と区別することは難しいとの回答。また、レンダリング装置は全国で4台設置されている、千葉県でも1台設置を希望したい(成田空港)旨要望。また今回、農林水産大臣・副大臣へこの要請を実行したく面談の場を作って頂けるようお願いをいたしました。
  時限立法:一定の有功期間を付した法令「時限法」
一時的な事態に対応するため有効期間を限定して法律を定める

前自民党二階幹事長へも訪問しお話をさせていただきました
時限立法によるワクチン接種(2回・複数回接種・獣医師の指導の基生産者自ら接種)を現在の法に触れずに、ワクチン接種をしている全農場で2回接種するのではなく、豚熱陽性野生イノシシが多く確認されている地域限定で接種等の判断は県知事に委ねることでの対応ができないものか?

2.松本 尚衆議院議員

非常に短い時間ではありましたが、関東養豚協議会組織、決議して要請する3項目について要請書により説明し、養豚生産者の置かれている厳しい現状について理解を求めました。

松本 尚 衆議院議員

要請書を手渡す青柳会長

3.齋藤  健衆議院議員

要請内容は、昨年10月の関東地方知事会でも同様の要請をしていると聞いているがなかなか前向きな動きが見えないとの説明に対し、要望は山ほどあり簡単に取り上げられる訳ではない。また、時限立法での対応をお願いしたが、法律であり簡単ではない。一人でも多くの議員に状況を理解してもらうことが大切である。国の部会(農林部会等)で取り上げてもらうことも必要。私も応援するが各地域の議員から同じような声をあげてもらうことが大切と前向きなご指導を頂きました。

齋藤 健 衆議院議員

「私は応援するが」もっと議員に生産者の置かれている厳しい現状を
しっかり理解してもらえる活動が必要ではと

4.猪口 邦子参議院議員

3つの要請内容の中で、特により効果の高いワクチン接種について現状、生産者が抱える問題から、国に対する要望について詳細を説明し理解を求めた。
 猪口邦子参議院議員への要請

5.豊田 俊郎参議院議員

要請内容について説明。
ワクチン2回接種、生産者自ら接種できる体制を生産者が求めていることに対し理解を求めた。接種について、法改正の必要性もあり、既得権を守る獣医師会との問題もあるなか,なか生産者の現状を理解願える、実態が分かる議員が少ないと思う。
自ら養豚に関する事柄を勉強し、理解をしてくれる議員を育てることも必要はないか。役所に対して、議員に動いてもらうことが大切。

豊田俊郎参議院議員

豊田参議院議員へ要請書を手渡す